ベランダ考

マンションの一室に居を構えて、はや14年になろうとしている。ここでの暮らしはとても便利で機能的だが、ついついやりたくなることがベランダの改良。

ベランダは洗濯物を干す他に、物置として活躍している。エアコンの室外機を置き、共用の駐輪スペースに収まらない子供の自転車、一輪車、スクーターを置いている。今年は、カブトムシの幼虫も飼育中だ。植物も植えている。

ベランダは、狭いけれども、とても大切な生活空間で、ここに植物を置き、その様子を観る楽しみは、私には必要だ。

今までで一番成功したのは、夏の朝顔。毎朝花が咲き、水遣りをしながらこんなにも嬉しい朝はないと思った。

しかし、ベランダで植物を育てるのは困難を極める。通気、日照、水やり、日中の高温。土の入れ替えも大変な作業で、十分な気力をもって臨むしかない。そうこうしているうちに、いつの間にか雑然としたベランダになってしまう。

いつもスッキリと片付き、かつ、草花が生き生きとしている、そんなベランダを理想にして、少しずつ、改良していこう。

つまり、「ベランダを育てる」ということ。これはなかなかやりがいのある事業だ。